2015年4月20日月曜日

第43回阿波踊りヨットレースは「日本一楽しい草レース」を目指して


第43回阿波踊りヨットレースは「日本一楽しい草レース」を目指して
徳島ヨットクラブ 代表世話人 井坂 哲

セーラーにとって恵まれた水域

今年も「第43回 阿波踊りヨットレース」を8月14日に開催する事になりました。JSAF外洋内海が中心となる紀伊水道や瀬戸内海では「関空一周レース」や40回目を迎えた伝統の「舵杯」、そして次世代のセーラー育成に尽力されている和歌山では「島精機カップ」など有数のレースを開催し、数多くのセーラーが色々な場所で楽しめるようになっており、8月は徳島ヨットクラブの番となります。

勝つ事より遠征先でしか味わえない事

今回、我々は阿波踊りヨットレースを立ち上げた頃の原点に戻り、「どうやれば多くの人が楽しんでもらえるか」との想いを胸に考えてきました。参考になればと第2回の取材記事を見ると「とにかく阿波踊りを踊ってもらう事が目的」とあるように、レースで速く走り勝つ事よりも遠路はるばるお越し頂いた皆さんに「徳島県の文化や風土を肌身で感じてほしい」との想いが強かったように思います。

過去の阿波踊りレースでは、他の地域に先駆けて色々な事をやってきました。その基本となる部分にはレース参加者に楽しんで頂く事はもちろんですが、一般の人にもヨットとの接点にしてもらいたいとジャズコンサート、パレードやレースに観覧艇を出したりと様々です。

そこには阿波踊りと同じで「見る側」「見られる側」の両者が楽しい事、つまり「みんなが楽しい」と思えることが一番大事です。そこで今年はレース参加者だけではなく徳島に一緒に来たご家族やご友人にもヨットレースとはどういうイベントかを見て、そして体験して楽しんで頂こうと考えました。

おもてなしで仲間と交流を

今回のパーティー(前夜祭)の実行や、レースの簡単なお手伝いをレース関係者や、そのご家族・友人知人からボランティアとして募り、徳島のお接待にある「おもてなしの心」を通じて人と交流を深めてほしいと思います。「見てるだけ」よりも、「やってみなはれ」もきっと楽しく想い出に残る1日を過ごせることでしょう。

徳島は「徳島らしさ」のスタイルで

我々が主催する阿波踊りヨットレースは「成績に関係なく阿波踊りレースだから出たい」という人を大歓迎です。集まってほしいのは勝つ為に最新艇に乗るプロ集団ではなく、船が古くてもセールトリムが下手でもヨットで楽しく遊ぶのが好きな「ヨット馬鹿」なのです。
優勝や成績上位が目標の精鋭や常勝チームには厳しい試練がありますので、その趣旨をよくご理解の上でエントリーをご検討ください。
阿波踊りヨットレースは我々が計画・準備した舞台とストーリーに添って遊んでください。そうすれば思わぬドラマや楽しさ、そして感動が生まれる事でしょう。

平成27年4月吉日